本当に集患できる病院の開業チラシとは
目次
病院のチラシもレスポンス率を上げることが必要
なんらかの形で告知や広告を出して知名度を上げ、より多くの患者さんを集めたい……そう考えると、多くの方がまず思いつくのがチラシではないでしょうか。現在患者さんはインターネットで情報を集めることが増えてきているとはいえ、このようなアナログの広告にも依然として一定の効果は期待できます。といってもただやみくもに作ればいいというわけではありません。しっかり集患するためには、レスポンス率の向上を考えた上での準備が必要となります。
ポスティングや新聞折込チラシなど、チラシが持つポテンシャルは高い
チラシを用意する場合、重要なのはそのレスポンス率です。反響率と言いかえてもいいですね。
レスポンス率が高いものを作るにはインターネットで行う集患・増患対策以上に費用がかかることがほとんどですから、費用対効果をしっかり意識しないとリターンが少なく広告を出した意味がなかった……なんていうことにもなりかねません。
チラシを活用した集患を行うときには、新聞折込やポスティングといった方法が多く取られます。例えばポスティングであれば、周辺の地域、いわゆる診療圏と呼ばれるエリアを設定し、その範囲内でポスティングを行うことになります。新聞折込やポスティングは、地域密着型の医院・クリニックにおいてはかなり効果が期待できる方法です。効果が高すぎるせいか、場合によっては新聞折込を利用して広告する回数が制限されることもあるほどです。こうしたアナログな広告方法もまだまだ高いポテンシャルを持っているということがよくわかりますね。特に病院が新しくできたということがまだあまり地域の方々に知られていない時期には、知名度を高めるという意味でもチラシの配布という方法はかなり活躍してくれるはずです。
だからといって、どんな広告でもこの高いパフォーマンスを発揮できるかというと決してそんなことはありません。きちんとレスポンス率を考えて作られたものでなければ、アナログな広告方法の持つ強みを生かすことは難しいのです。
開業チラシのレスポンス率は「感情」で上げる
それでは、ポスティングや新聞折込といった効果的な集患対策のパフォーマンスを最大限発揮できるチラシとはどんなものなのでしょうか。
多くの方が思い違いをしている部分なのですが、広告・宣伝において重要なのは設備や診療・治療の内容、診療時間などの基本的なスペックではありません。もちろん実際来院するときにはとても大切な情報となりますので、これらの情報を明記しても全く問題はないのですが、こういった要素を羅列しただけではレスポンス率の高い広告を制作することは難しいのです。
よりレスポンス率の高いものを制作する上で重要視していただきたいのは、「チラシを見る方の感情に訴える」ということです。
将来的に患者さんとなり得る方々は、当然のことながら医療に関する様々なことについては素人です。診療の内容などを説明されても、なるほどと思いはしても、そのレベルの高さなどを真から理解して感銘を受けるということは残念ながらほとんどありません。
患者さんたちは、診療の詳しい内容以上に「どんなお医者さんが診療してくれるのか」ということを重視しています。効果のある治療を提案してくれるのか、真摯に向き合ってくれるのか、スタッフの雰囲気は親しみやすく来院しやすいかどうか……こういった要素を重要な判断基準にしている患者さんはとても多いのです。
ですから、広告についてもどんな医者が働いているのかということをしっかり打ち出していくことが重要になります。これが「感情に訴える」チラシ作りの基本となります。
開業チラシに必要なのは院長のブランディング
弊社のホームページでもそうですが、近頃は経営者の顔写真を活用した広告などを出している会社や病院が増えています。それは、経営者のブランディングは集客効果をさらに増す上でとても役立つからです。医院やクリニックに置き換えれば、院長先生のブランディングということになりますね。
ブランディングとは、特定のブランドや企業に関して顧客にとっての価値を高めるという意味を持つ言葉です。マーケティング戦略のひとつとして広く知られたビジネス用語ですから、聞いたことがあるという方も多いかと思います。このブランディングに成功していれば、一見似たような商品が他の会社からより安い価格で販売されていたとしても「そのブランドの商品である」という一点の価値だけで売上が見込めるようになるというわけです。
病院の経営に関しても、このブランディングは強い効果を持っています。
一般的な企業では社長を企業の顔としてブランディングすることが多いですが、医院やクリニックにおいてこのブランディングをする上では、一番の広告塔となるのは実際に多くの患者さんを診療することになる院長先生です。その院長先生のブランディングに成功すれば、「この先生に診てもらえる」という点が価値として認知されることになります。その結果、集患・増患の増加が期待できるのです。
開業前であれば、病院ができるということはもちろん、どんな医者が診療をしているかも地域の患者さんたちは知らないということになります。そこで、「病院が新しくできること」という一番基本的な情報にプラスして「どんな医者が診療をするか」という情報も用意することが重要です。
自分の顔写真などを多用した広告を制作することについて、どこか気恥ずかしく感じる方も多いことでしょう。ですがこの「院長ブランディング」をするかしないかではチラシの広告効果は大きく変わってきますので、照れくささに負けずトライしていただきたいところです。
なぜ院長先生のブランディングが効果的なのか
経営者、つまり院長先生のブランディングがなぜ集患・増患に効果的か、その理由は先ほどご説明した「感情に訴えるチラシ作り」とも関係しています。
患者さんは自分を診療するお医者さんがどんな人かを知りたがっていますし、それを病院選びのひとつの材料としています。ですから、院長先生がどんな人となりをしているか詳しく知ることができるようブランディングしてアピールしていくのはとても効果的なのです。実際、経営者の考えや会社の方針、販売している商品の宣伝などは、経営者自身の顔や名前を全面に出して行う方が集客効果が高いことが指摘されていますし、医院やクリニックにおいてもそれは同じです。院長先生の顔や名前を提示した上で様々な情報や診療・治療における方針などを紹介した方が印象が良くなることは言うまでもありません。ただ情報だけを羅列した宣伝広告と比べると、より高い集患・増患の効果が期待できます。
まとめ
様々な広告において、どうしても診療に関する情報や住所、アクセス方法などを明記することに注力しがちになり、患者さんを本当に集めるために必要な部分は軽視されてしまうことが多々あります。もちろんこれらの情報もとても重要で無視することはできないポイントなのですが、患者さんを集めるという目的から考えるとむしろ院長先生の顔やお名前を出した上で全体的にどんな雰囲気なのかということをアピールする方が効果的であることは確かです。これは何もアナログな宣伝・広告に限ったことではなく、例えばインターネットを利用した集患・増患対策であっても同じことがいえます。ホームページ制作などにも大きく関係してくる要素なのです。
集患・増患マーケティングのプロである私達だからこそ、レスポンス率の高いチラシ制作についてのノウハウも持っており、効果的な集患対策をお手伝いできると自負しています。インターネットに関連した集患・増患対策を重視してはいますが、アナログの広告についてもしっかり対応できますので、ぜひ一度ご相談いただければと思います。
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