医療マーケティング専門家が教えるクリニック実践集客テクニック
目次
当社ではこれまで、病院・医院・クリニックのインターネット活用ガイドシリーズとして3回にわたり解説記事をお届けしてまいりました。
「ホームページ制作の注意点」「ホームページリニューアルの注意点」そして「新型コロナ対策」です。
病院・医院・クリニックホームページ制作の注意点解説【2021年版】
https://netclinic119.net/seisaku/index-4966.html
病院ホームページをリニューアルする際の注意点解説【2021年版】
https://netclinic119.net/seisaku/index-5018.html
新型コロナの影響で病院・医院・クリニックが備えるべき対策まとめ
https://netclinic119.net/clinic/index-4973.html
そこで今回は第4回として「集患」「集客」について述べていきたいと思います。
というのも現在、当社には現在、「新規の患者様を集めたい」「ホームページで集患したい」というクリニック様からのご相談が相次いでいるのです。
新型コロナ禍の長期化で受診を控える患者様の増加が背景となっています。
病院・医院・クリニックの集患はインターネットでどのように可能なのか、またどんな方法があるのかを実践的なテクニックを含め網羅的に解説していきます。
なお、タイトルを「集患」ではなく「集客」としているのは「集客」の方が一般的に使用されるためです。
コロナ禍で低迷するクリニック経営
新型コロナウイルスの影響が長期化し、クリニックの経営に大きな打撃を与えています。2021年7月に帝国データバンクが発表した調査結果によると、クリニックの8割が減収に苦しんでおり、減収幅も平均で約2割にも及んでいるというのです。
2020年3月以降の新型コロナウイルス感染拡大により患者が三密を避けるため受診控えを続けているためです。
患者数が多い都市部でも受診患者数の制限や診療時間の短縮による収入の減少が経営に打撃を与えています。
中でも小規模なクリニックで影響が大きく、診療科目別では耳鼻咽喉科や小児科、整形外科、内科などの減収割合が高くなっています。
コロナ対策の徹底によるインフルエンザなどの季節性感染症や風邪の減少、外出や学校の部活動自粛によるケガが減ったことが理由です。
また通院回数の抑制を目的とした長期処方を求める患者の増加も診療報酬減少に拍車をかけています。
新型コロナ禍が収まった後もクリニックの経営が安定するとは言えません。
早ければ2022年10月から一部の後期高齢者の医療費窓口負担が1割から2割へと引き上げられるため受診回数の減少が見込まれるためです。
帝国データバンクは「感染の収束に伴って受診を手控えていた患者が今後戻るかは不透明な情勢」と分析しています。
こうした状況であることから同社では次のように指摘しています。
「今後のクリニック経営には独自の特色を強く打ち出すなど、差別化による患者へのアピールが欠かせない。」
病院・医院・クリニックにとって集患対策は今後ますます必要性を増していくのです。
参考:【PR TIMES】急増するクリニックの廃業、過去最多ペースで推移 ― コロナ禍で長期化する受診控え、経営に大きな打撃
病院・医院・クリニックの集客課題
病院・医院・クリニックが集患を考える場合、どのような点が現状の問題点といえるのでしょうか。ここでは3つの点から考えてみましょう。
他のクリニックとの差別化不足
病院・医院・クリニックが抱える集客課題として最初にあげられるのが「差別化不足」です。まず、患者様がクリニックへ初診に行く際の行動について流れに沿って考えてみましょう。
1.何らかの症状が生じる
2.症状に合致するクリニックを行動半径内から探す
3.最も適切と思えるクリニックを知る
4.複数を比較して検討する
5.最終的に訪れるクリニックを決定する
6.病院を訪れる
患者様の行動半径内には競合となるクリニックが複数存在していることでしょう。
それらの中から、自院が「最も適切」だと理解してもらうことができなければ、患者様は別のクリニックに流れてしまいます。
他のクリニックよりも貴院が「適切だ」と判断される根拠を示すこと。それが「差別化」です。
病院・医院・クリニックの差別化は他の業種より難しいと言えます。
例えば飲食業界を考えてみましょう。
「とんかつ」「そば」「パスタ」「カフェ」「焼き肉」「イタリアン」「てんぷら」・・・
街にはさまざまな業種の飲食店が軒を連ねています。また
「ファミリー向け」「カップル向け」「一人客向け」「若い人向け」「女性向け」
など店舗ごとに対象となる客層を定め差別化が行われています。
だからこそお客様は状況と気分に合わせて迷うことなく最適な店を選択することができるわけです。
一方、医療業界はどうでしょう。
お客様にあたる患者様が自身の症状に合うクリニックを選択しようとしても、戸惑ってしまうのが実態です。
「○○内科」「△△クリニック」「□□医院」と聞いても初診の患者様はピンと来ません。
だからこそ「差別化」が重要なのです。ではどのように他のクリニックとの差別化を図るべきなのでしょうか。
次の中自院が勝っているポイントについて考えてみましょう。
1.立地 :他のクリニックより立地が優れているか(駅近、駐車場etc)
2.規模 :クリニックの広さや医師・スタッフの数が多いか
3.技術 :治療技術、対応可能な疾患、特別な専門分野で勝っているか
4.信頼 :信頼性を感じさせる根拠はあるか(院長の経歴、クリニック開業歴etc)
5.サービス:スタッフの対応や設備などサービス面の優位性はあるか
ホームページの低品質・低機能
病院・医院・クリニックのホームページを充実させることも重要です。他のクリニックとの差別化に成功しても、伝える手段がなければ病院を探している患者様に知ってもらうことができないためです。
ホームページを制作する際には、他のクリニックに対する優位点である差別化ポイントをわかりやすく訴求しましょう。
また、来院したことのない患者様に安心していただけるよう、清潔でクリーンなデザインを意識するのが大切です。
最新技術の導入
さらにインターネット技術は日々進歩しています。そのため、既にホームページを開設しているクリニックの中にもリニューアルを検討したほうがよい場合があります。
スマートフォンの普及や医療機関の間で利用が進んでいるシステムはその一例です。
今やほとんどの患者様がスマートフォンで病院を検索しています。
そしてオンラインで診察を予約できたり問診票を記入するシステムがホームページに備わっていないクリニックは敬遠される傾向にあります。
ホームページをリニューアルする際の注意点についてはこちらの記事もご参考にどうぞ。
病院ホームページをリニューアルする際の注意点解説【2021年版】
https://netclinic119.net/seisaku/index-5018.html
制作会社の利用なら
技術の進化に対応するホームページを制作するにあたっては外部の専門業者に依頼することになります。病院・医院・クリニックなどのホームページには最新技術だけでなく医療広告ガイドラインへの準拠など特殊なノウハウが求められます。
制作会社に依頼する際の注意点についてはこちらの記事にまとめていますので、ご参考にどうぞ。
病院・医院・クリニックホームページ制作の注意点解説【2021年版】
https://netclinic119.net/seisaku/index-4966.html
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集客対策の不足
他のクリニックに対する差別化ポイントを整理し、患者様に訴求するためのホームページを準備したら、いよいよ「集患」「集客」のプロセスです。競争力の高いクリニックであっても、新規の患者様に知ってもらうことができなければ増患には結びつかないためです。
口コミ対策
集患・集客対策として多くのクリニックが力を入れているのが「SEO対策」ですが、最近では「口コミ対策」の重要性も高まっています。患者様はクリニックの治療内容や医師・スタッフの対応について実際に診療を受けた人の評価を重視する傾向があるためです。
2020年の調査では病院やクリニックを探す際に口コミや比較サイトを参考にしたという患者様の数は39.0%とおよそ4割に達しています。
家族や友人・知人の紹介を参考にしたという人が47.2%である点も口コミの重要性を示しています。
参考:【PR TIMES】【新型コロナは病院選びにも影響が!?】クチコミ・評判を重視するも半数以上が受診前に満足のいく情報が得られていない!?患者さんが欲しい情報とは…?
バンラボでは開業医や医療従事者の皆さまを対象とした口コミについてのオンラインセミナーを実施しています。
「ネットで悪口を書かれて困っている」「口コミで集患することは出来ないか?」「良い口コミを増やすにはどうすれば良い?」などご相談も受け付けております。
またネット上の誹謗中傷に悩むクリニック経営者向け冊子「クリニックの集患・増患はGoogleの口コミで9割決まる!」をご用意しておりますので、こちらをご覧ください。
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SEO対策
集患・集客対策として重要なのはもちろん、口コミだけではありません。検索エンジンの上位表示を目指す「SEO対策」も重要な取り組みであると言えます。
では、患者様は検索エンジンの検索結果をどの程度見ているのでしょうか。
2021年の調査では次のとおりとなっています。
「表示された検索結果のページはどれくらい見ていますか?」
35.4% 上位5項目くらいに表示されたものを見ている
32.1% 1ページ目に表示されたものを見ている
14.0% 2ページ目に表示されたものまでは見ている
参考:【PR TIMES】【リスティング広告にはアクセスしない!?】20代~50代男女1,067人に調査して見えてきた消費者のインターネットでの行動パターンとは…?
実は検索結果はごく上位までしか閲覧されていないのです。
SEO対策を実施した方であればわかるとおり、検索結果の1ページ目に表示させるのはキーワードにもよるとはいえかなり難しいのが実情です。
しかも検索エンジン側にホームページを高く評価されるためには長期にわたる取り組みが求められます。
SEO対策は数年という単位で実施すべき施策なのです。
では、速効性のある集患・集客対策としてはどのような手法があるのでしょうか。
それが、今回詳しく説明する「リスティング広告」の導入なのです。
広告が重要な理由
テレビ、新聞、雑誌、そしてインターネットと私たちの日常生活は広告であふれかえっています。街を歩けば至るところに看板広告が並び、電柱にも広告が掲示されています。
広告がこれほど身近であるにもかかわらず、出稿する側として広告に接触した経験のある人はそれほど多くありません。
しかし最近では中小企業にとっても広告を活用する機会が増加しています。
インターネットの普及で安価に広告を掲載することができるようになったためです。
ここでは広告が持っている役割やクリニックが利用できる広告の種類、そして医療機関による広告展開の事例について説明していきます。
広告の役割と目的
広告の役割についてはマーケティング手法のひとつである「消費者購買モデル」を用いるとわかりやすいでしょう。「消費者購買モデル」とは消費者が商品の購買に至るまでの心理過程をモデル化しており、次の通り表されます。
認知(Attention)→関心(Interest)→欲求(Desire)→記憶(Memory)→購買(Action)
人はある商品について「認知」し、「関心」を抱いて手に入れたいと「欲求」すると「記憶」に残してよく考えた上で「購買」に至るという流れです。
それぞれの頭文字から「AIDMA」モデルとも言われます。
そして「消費者購買モデル」はプロセスを追うごとに構成する人数が減っていきます。
ある商品を100人が認知していた場合、関心を持ってくれるのは20人、さらに「欲しい」と思ってくれるのは10人で最終的に購入に至るのは5人、といった具合です。
つまり企業が売上を高めるためには、各プロセスの構成人数を増やすため商品やサービスを認知する消費者数を増加させる必要があるのです。
広告とは「認知」「関心」層の数を押し上げる効果のある施策であると言えます。
さて、ここで当記事の上部で述べた「患者様がクリニックへ初診に行く際の行動について」の流れを振り返ってみましょう。次のように紹介しました。
1.何らかの症状が生じる
2.症状に合致するクリニックを行動半径内から探す
3.最も適切と思えるクリニックを知る
4.複数を比較して検討する
5.最終的に訪れるクリニックを決定する
6.病院を訪れる
この行動プロセスは「AIDMA」によく似ています。つまり新規の患者様を集める集客は「消費者行動モデル」に当てはめて考えることができるのです。
一般企業が商品やサービスの売上を高めるための考え方を「新規の患者様を集める」ための施策に導入することで、広告を活用した集患・集客を成功させることができるというわけなのです。
クリニック集客向け広告の種類
では、クリニックの集患対策として用いることのできる広告メディアにはどのような種類があるのでしょうか。アナログ広告とデジタル広告に分けて紹介します。大規模な総合病院や収益性の高いクリニックの場合、タレントを起用したTVCMを流すケースもあります。
ここでは一般的なクリニックが利用する広告メディアについて扱っています。
アナログ広告
・看板広告:看板や電柱に掲示する広告は多くの病院・医院・クリニックが利用しています。道案内にもなるというメリットがある一方で、差別化ポイントを伝えるには不十分と言えます。・交通広告:地域のバス車内に掲示する広告も比較的多くの病院・医院・クリニックが利用しています。認知を高める効果が大きい一方、費用面で割高である点がデメリットです。
・フリーペーパー:地域のフリーペーパーへの広告出稿も一般的な手法です。差別化ポイントを訴求できるスペースを確保すると、費用面で高額となる可能性があります。
デジタル広告
インターネット上に出稿するデジタル広告はターゲットを絞り込んで配信可能である点が特徴です。・バナー広告:インターネット上に掲載するバナー広告はターゲットを絞り込んで配信できますが、効果の高いバナーデザインをプロに依頼する必要があるため、制作コストがかさむ可能性があります。
・SNS広告:ソーシャルメディアは若年層へのアピールに優れる一方で高齢者などへのリーチには不向きであることから、若年層をターゲットとした自由診療クリニックなどで用いられています。
・オウンドメディア:クリニック自らがメディアやブログを開設し集患に結びつけるケースもあります。コスト的には有利である一方、時間と工数が多く必要というデメリットがあります。
・リスティング広告:GoogleやYahoo!などの検索結果上部に表示させるテキスト形式の広告です。ターゲットを絞り込んで低価格から開始できるため人気ですが、キーワードの選定などプロのノウハウが必要です。
積極的な広告展開の例
病院・医院・クリニックの中には積極的な広告展開で多数の新規患者獲得に成功している企業もあります。医療法人社団直悠会は2021年6月に渋谷エリアにおける大型ジャック広告掲出に関するプレスリリースを発表。
参考:【PR TIMES】【日本初】「♪たん、たん、にしたんクリニック!」のリズムが頭から離れない!?にしたんクリニックが渋谷大型広告4面ジャックを開始
タレントを複数起用して渋谷エリア最大級の「渋谷ビッグシートファイナル」など大型広告媒体への掲出やADトラックの走行を実施しました。
ハチ公前の4大媒体を4面ジャックするのは日本初の試み、と紹介されています。
同法人は同時期にTVCMも放映するなど、広告宣伝活動を通じた認知の獲得とブランドの形成に力を注いでいます。
また膝関節治療の専門クリニック「ひざ関節症クリニック」を全国11院で展開する医療法人社団活寿会も2021年10月にタレントを起用したTVCMについてプレスリリースを発表しています。
参考:【PR TIMES】ひざ関節症クリニックグループの活寿会、小泉孝太郎さんを起用した新CMを公開
同法人では東京など主要都市のタクシー広告やWebサイト上の広告を利用した広告マーケティング手法に取り組んでおり、知名度を高めているのが特徴です。
医療法人の広告展開事例は他にも院長自らがTVCMに登場する美容外科や、高速道路沿いで多くの看板広告を活用するクリニックなどが知られています。
認知を高める施策の重要性は数年後に一層高まる可能性があります。
2021年6月に読売新聞がこのように伝えているのです。
「国内で約18万か所に上る全医療機関について、治療内容や専門医の有無などを全国横断で検索できる「医療情報サイト」を厚生労働省が新設することがわかった。」
参考:【読売新聞】【独自】「治療どこで」全国18万病院を一括検索、厚労省が情報サイト新設へ
2024年にも開設されるというこのサイトはスマートフォンにも対応しているといい、医療機関の競合状況は現在よりも厳しくなりそうです。
患者様に選ばれるための第一歩である「認知」を高める施策の必要性は今や待ったなしの状態なのです。
2024年にも開設されるというこのサイトはスマートフォンにも対応しているといい、医療機関の競合状況は現在よりも厳しくなりそうです。
患者様に選ばれるための第一歩である「認知」を高める施策の必要性は今や待ったなしの状態なのです。
実践!リスティング広告
広告手法選択のポイント
上記の通り広告手法にはアナログ・デジタルともに多様な手段が考えられますが、すぐに効果のある施策としてはデジタル広告を検討すべきです。その理由は次の3点にあります。
1.準備時間の違い
看板広告、バス車内などの交通広告、そしてフリーペーパーのいずれもアナログメディア向けの広告原稿を作成します。デザイン会社や広告代理店に依頼して制作することになりますが、広告が掲載されるまでには数ヶ月の準備期間がかかるのが一般的です。
一方、インターネット上のデジタル広告はテキストのみで出稿する手法を用いれば最短で数日以内に広告の掲載を開始することができます。
2.コストの違い
アナログ広告の場合、デザインや版下の作成、またモデルの起用に撮影と多くのプロセスが求められるため、時間とともに多くの費用が必要となります。またデジタル広告においてもバナー広告や動画広告の場合、デザイナーや動画の撮影・編集などアナログ広告に近いコストがかかってしまいます。
デジタル広告をテキストのみで出稿する手法なら、デザイナーも制作会社も必要ありません。
3.ターゲティングの可否
3つ目の違いはターゲティングの可否です。ターゲティングとはニーズを満たすユーザーに対してのみ広告を表示する仕組みを指します。そのため、例えば東京都のユーザーのみに広告を表示する、女性向けに広告を出稿する、高齢者の閲覧に広告を掲載するなどが可能なのです。
ターゲティングできる点がデジタル広告の大きなメリットであり、アナログ広告との違いと言えます。
リスティング広告とは
3つのポイントをすべて兼ね備えているのが「リスティング広告」です。最短で数日以内に広告掲載が可能である上、テキストで出稿できるためコスト的に有利であり、詳細なターゲティングまで可能であるためです。
病院・医院・クリニックが新規の患者様を獲得するために考えるべき広告手法は「リスティング広告」であると言えます。
リスティング広告は「検索連動型広告」とも呼ばれ、GoogleやYahoo!の検索結果上部に表示される広告です。
指定したキーワードで検索が行われると結果画面に広告が掲載される仕組みで、検索結果より優先表示されることから多くの企業が活用しています。
「港区 歯科」や「有楽町 内科 駅近」などのトップに自院を表示することができるわけです。
課金はユーザーのクリックごとに行われるのが通常で、人気の高いキーワードはクリックあたりの単価が高くなっています。
テキスト形式であるため短期間で掲載可能である点や、低コストで出稿できる点、またターゲットに対しピンポイントにリーチできますが、一方で運用が難しい面もないわけではありません。
効果の高いキーワードを調査し、日々のトレンドに合わせて調整する作業を継続する必要があるためです。
バンラボでは「リスティング広告運用代行プラン」をご用意してクリニックの広告出稿を支援しています。
「リスティング広告運用代行プラン」については下記で詳しくご紹介していますので、そちらもご覧ください。
リスティング広告の種類
ターゲティングが可能なリスティング広告には大きく分けて2つの種類があります。「検索結果表示型広告」と「ディスプレイ型広告」です。
「検索結果表示型広告」はGoogleやYahoo!で特定のキーワードにおける検索結果上部に表示される広告で、「ディスプレイ型広告」は主にGoogleやYahoo!のネットワークメディアに掲載される広告です。
ネットワークメディアとはGoogleであればYouTubeなど、Yahoo!であればYahoo!ニュースなどそれぞれの関連サイトのほか、ポータルサイトや一般のブログサイトまで含んでいます。
ディスプレイ型広告はテキストだけでなくバナーや動画などビジュアル広告を配信できる点が特徴です。
ターゲティングは興味・関心や性別、年齢、位置情報でセグメントされ最適なターゲットに広告を表示します。
ディスプレイ広告は検索結果表示型広告に比べ一般的に単価が安くなりやすいというメリットもあります。
では、病院・医院・クリニックがリスティング広告を利用する際には「検索結果表示型広告」と「ディスプレイ広告」のどちらを選択すべきなのでしょうか。
「検索結果表示型広告」が適切です。
なぜなら、クリニックについて知りたいと考える患者様は緊急性が高く、まずGoogleやYahoo!などの検索エンジンで病院を探すためです。
キーワードに連動する「検索結果表示型広告」は緊急性の高い商品やサービスとの相性が良いとされています。
例えば「自宅が水漏れしている」「鍵をなくして家に入れない」といったケースも緊急性が高いことから「検索結果表示型広告」の効果が高いことで知られています。
「検索結果表示型広告」の活用では、緊急性の高い患者様がどんなキーワードで検索行動に及ぶのかを考え、出稿することが重要です。
キーワードは2~3ワードで
リスティング広告の検索連動型広告を利用する際には、緊急性の高い状態にある患者様が検索エンジンでどのようなキーワードを用いて検索を行うのかを考えましょう。キーワードは「地域名+診療科名」「駅名+診療科名」といった基本的な組合せ以外にも数多く想定されます。
「夜間」や「休日」といった診療時間はもちろん、「咳」や「めまい」、「喉の痛み」といった症状も一般的です。
また「胃腸炎」「喘息」「大腸がん」などの病名で検索されるケースも多いでしょう。
さらに「胃カメラ」「エコー」「CTスキャン」など検査名で調べる場合もあります。
最近では新型コロナ禍における3密を回避するため「オンライン問診票」「オンライン診療」といったキーワードも増えてきました。
患者様に選ばれるためには、クリニックの強みである差別化ポイントを中心にキーワードを網羅しておく必要があります。
では、設定するキーワードはいくつ組み合わせればよいのでしょうか。
キーワードを増やすことでターゲティングはピンポイントになっていきますが、一方で広告が掲載される回数が減ってしまいます。
具体的に行動が明確化している場合、検索エンジンでキーワードをいくつ組み合わせているか調査した結果は以下の通りとなっています。
参考:【PR TIMES】【リスティング広告にはアクセスしない!?】20代~50代男女1,067人に調査して見えてきた消費者のインターネットでの行動パターンとは…?
傾向性としては
・大半のユーザーが2ワード以上を検索キーワードとして利用している。
・男性より女性の方がキーワードが多い傾向がある。
リスティング広告の検索連動型広告を出稿する際には、キーワードを2個から3個組み合わせるのが最適と言えます。
医療広告ガイドライン
病院・医院・クリニックがリスティング広告を出稿する際に注意が必要なのが医療広告ガイドラインです。医療広告ガイドラインは2018年に厚生労働省が定めた指針で正式名称を「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針」と言います。
医療機関のホームページや広告も対象となっており、リスティング広告を配信する検索エンジン側も厳格に対応しています。
また医療広告がネット上で問題になるケースがあったことからユーザー側も目を光らせる傾向があり、広告主であるクリニック側は熟知しておく必要があるのです。
医療広告ガイドラインでは次の項目が禁止されています。
1.広告が可能とされていない事項の広告
診療科名と誤認させる可能性のある「専門外来」の使用や死亡率・術後生存率の記載、未承認医薬品による治療内容などについての表記が制限されています。2.虚偽広告
患者様に著しく事実と相違する情報を与える内容が虚偽の広告についても制限されています。「絶対安全な手術です」「必ず成功します」などの表記や「厚生労働省の認可した○○専門医」の表記も厚生労働省が認可した資格ではないため禁止されています。3.比較優良広告
他の病院・医院・クリニックと比較して優良であるとする内容の広告も禁止されています「日本有数の実績」「県内一の医師数」「最高の医療を提供」「著名人も当院で治療」など多岐にわたる表現が対象となっているため注意が必要です。4.誇大広告
事実を不当に誇張する表現や誤認させる表現も認められていません。例えば「知事の許可を取得した病院です」は都道府県知事の許可が義務であり当然であることから、あたかも特別な許可を得た病院であるかのような誤認を与える可能性があります。5.患者などの主観に基づく治療内容や効果に関する体験談
患者様自身の体験や家族等からの伝聞に基づく主観的な体験談は、個々の患者様の状態等により当然にその感想は異なるものであり、誤認を与えるおそれがあるため禁止されています。6.治療内容や効果について誤認の恐れがある治療前後の写真等
いわゆるビフォーアフター写真は個々の患者様の状態等により治療結果が異なるため原則的に認められていません。ただし必要とされる治療内容、費用等に関する事項や、治療等の主なリスク、副作用等に関する事項等の詳細な説明を付した場合についてはこれに当たらないとされています。7.公序良俗に反する内容の広告
わいせつ若しくは残虐な図画や映像又は差別を助長する表現等を使用した広告など、公序良俗に反する内容の広告は禁止されています。8.その他
品位を損ねる内容の広告、他法令又は他法令に関連する広告ガイドラインで禁止される内容の広告は慎むべきとされています。なお、医療広告ガイドラインは病院・医院・クリニックのホームページにも適用されるため、2018年以前に制作したホームページの場合、チェックが必要です。
バンラボでは無料相談を承っておりますので、お問い合わせください。
お問い合わせはこちら
https://netclinic119.net/contact/
リスティング広告で集客に成功した事例
リスティング広告で実際に集患に成功したお客様もいらっしゃいます。Aクリニック様は人口6万人ほどの地方都市にあり、患者さんのほとんどは車での来院がメインです。
新型コロナ禍前に毎月50人ほどの新規患者様を獲得していました。
ところが、新型コロナによる受診控えなどの影響を受け、新規患者数が月あたり20人程度にまで激減。
そこでAクリニック様はバンラボに集患を依頼、リスティング広告を活用することで新規患者数を53人/月にまで回復させることに成功しました。
リスティング広告で新規患者数が20人/月 → 53人/月
Aクリニック様がリスティング広告に費やした費用は月額わずか5万円です。
院長様は「地方の医療機関でもリスティング広告が有効であり効果がわかりました。今後も継続していきたいと思います」と語っています。
これまで、都心部、駅チカ、若者向けだとネット広告が有効だと思われていましたが、
人口6万人ほどの町でも20代〜70代の患者さんに有効であることを実証したケースです。
バンラボの「リスティング広告運用代行プラン」はこちらをご覧ください。
https://netclinic119.net/listing
病院・医院・クリニックの集客ならバンラボ
病院・医院・クリニックの集客ならバンラボにおまかせください。・医療に特化し15年以上の経験
・1地域1院限定
・成功率90%以上
の実績で皆様を支援させていただいております。
豊富な実績
バンラボでは豊富な実績で病院・医院・クリニックのネットマーケティングをサポートしています。株式会社バンラボの医療・健康系支援実績
・実績サイト制作数 403件
・SEO対策数 223件
・開院チラシ制作数 851件
・マッチング案件成立 39件
・コンサルティング件数 332件
・Google広告 運用代行数 136件
・Yahoo!広告 運用代行数 125件
・Facebook広告 運用代行数 42件
※2021年12月現在
次のようなお悩みをお持ちのクリニック様はぜひご相談ください。
・十分な実績を併せもった会社を探している
・成果を出してくれる専門家はいないだろうか?
・患者さんに伝わるホームページを作りたい
・開業してからスムーズに患者さんに来院してほしい
・医療法、医療広告ガイドラインを理解しているホームページ会社を探している
・自費診療の患者を増やすにはどのような対策が必要か?
・外国人の患者を増やすにはどうすればよいのか?
・費用対効果の高いリスティング広告の運用方法はどうすれば良いか?
リスティング広告代行プラン
バンラボでは医療機関を対象としたリスティング広告代行プランをご用意しております。Google広告、Yahoo!広告、Facebook広告をお客様に代わって代行するプランです。
日々状況が変化するキーワードのトレンドをいち早くキャッチして毎日安定した運用を行うことができます。
バンラボ リスティング広告代行プランの特徴
長年にわたり蓄積した「集患できるキーワード」をデータ化し運用に生かすため高レスポンスを実現。医療系マーケティング専門のバンラボだからこそであり、期待以上の成果をもたらしたいクリニック様向けにご提供しております。
私たちはリスティング広告運用において費用対効果、つまり患者様ひとりあたりの獲得単価を重視しています。
リスティング広告の種類はYahooプロモーション広告とGoogleのアドワーズに加えて、Facebook広告の3種類に対応しています。
1.広告を運用するスタッフは集患マーケティングの経験豊富な専門家
2.豊富なリスティング運用ノウハウに基づく広告出稿で高レスポンスを実現
3.キーワードの変更にも随時対応。迅速なレスポンスでニーズにお応え
4.1人あたりの獲得単価を重視した費用対効果優先の高精度な運用
バンラボ リスティング広告代行プランお申し込みの流れ
1.ヒアリング お客様の現状をヒアリングシートにご記入いただきます。ヒアリングシートを基に最善のプランをご提案します。2.アカウント設定 ヒアリングシートを基にご希望のリスティング広告アカウントを設定します。
3.レポート提出 毎月の広告運用レポートを担当スタッフからご提出させていただきます。毎月生じた予算報告や、今後の戦略についてご提案させていただきます。
4.アカウント改善 毎月の運用状況を見ながら、より広告の精度を高めるように改善していきます。
バンラボのリスティング広告代行プランについてはこちらをご覧ください。
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ネット誹謗中傷対策オンラインセミナー&成功事例説明会
上記で紹介したとおり、病院や医院・クリニックを探す際に多くの患者が口コミや家族・友人の紹介を参考にしています。そこで、リスティング広告とともに口コミ対策にも力を入れましょう。
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1.ネットで悪口を書かれて困っている
2.弁護士に口コミ削除を依頼した方がいのだろか?
3.GoogleMap 口コミで集患することは出来ないか?
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5.GoogleMAP で自院の情報を目立つ場所に記載したい
「ネット誹謗中傷対策オンラインセミナー&成功事例説明会」では次の内容についてバンラボのスペシャリストが医療マーケティングの観点からお話いたします。
1.ネガティブクチコミが発生した場合の効果的対処法
2.戦略的に自院の良いクチコミを増やす方法
3.他院成功事例から見る誹謗中傷対策
4.グーグルマップを活用した自院の認知度UP方法とは
5.Google口コミを活用した集患・増患方法
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お客様の声
バンラボのネットマーケティングにより集患に成功したお客様の声をご紹介します。A医院様 チャットサービスが非常に迅速で対応が早いため、非常に助かっています。
ホームページを見たという患者様もたくさん来られていますので、作ってよかったなと実感しているところです。
スマートフォンのホームページも作って頂きましたが、スマホで見てきたという患者様もたくさん来られています。
B医院様 事務長が集客について相談できるところを探していて、ホームページの作り直しを検討していたところ、バンラボさんを見つけました。
今まで広報にあまり力を入れていなかったので、お任せできて助かっています。
コンサルティングのメリットとしては、ホームページ作成前のヒアリングで、当法人がもっとできるサービスや不足点、改善点などに気付かされたことがあります。
「ホームページを見た」という新患様がとても増えました!
C医院様 これだけ個別に真摯に対応していただけるマーケティング会社は初めてです。
サイト構築にも精通されているので、過去のケースを参考にアドバイスいただきながら
サポートいただけるのは有り難かったですね。
様々な会社にホームページの制作を依頼してきましたが、サポートが一切なかったり、制作は格安だが更新・修正に毎回高額な料金がかかったり、検索結果に全く反映されずアクセスが増えなかったりと、不満ばかりでした。
2年前に坂東さんにご相談したところ、とても丁寧に対応していただき、満足行くホームページを作ることができました。
検索結果にも反映され、アクセス数も右肩上がりです。
坂東さんにご依頼して本当に良かったです。
バンドウ式集患対策法
株式会社バンラボの代表取締役 坂東大樹は「バンドウ式集患対策法」の著者としても知られています。長年のノウハウ蓄積を書籍化した「バンドウ式集患対策法」もぜひご覧ください。■坂東大樹と「バンドウ式集患対策法」について
医療機関に特化したマーケティングのスペシャリストとして活躍中。自身が患者としての経験から「目を見て話さない」「感情が感じられない冷たい口調」など、患者さんとのコミュニケーション力の少ない医師が多いことに気付き、医療サービスに疑問を持つようになったのがきっかけ。
以後、患者さんと医師をつなげる役割を担うため、医療に特化したマーケティング支援業を行っています。
2003年より、年間300本以上の広告物の作成で、反響広告の法則性を習得しました。
その法則性を医療機関のマーケティングに活用し、これまで400医院のマーケティング、集患対策を支援。常に第一線で、クライアントのサポートを行っています。
医療業界のインターネットマーケティング黎明期からいち早く、ネットとリアルを組み合わせたブランディング構築、患者さんが問い合わせるまでの導線づくり、集患対策などに取り組み、成功法則を導き出して経営改革を行っています。
その独自手法は「バンドウ式集患対策法」と言われ、全国の病院・クリニック(保険・自費)、美容外科クリニックのマーケティング支援に取り組み、開業医にとって「頼りになる参謀」として日々活動しています。
坂東大樹著書「行列のできるクリニック」
著者 :坂東 大樹
発行 :みらいパブリッシング
出版日:2018年3月
売上 :Amazonランキング マーケティング関連本で6位達成
販売 :大手書店を始め、全国の書店にて取り扱い中
https://www.amazon.co.jp/dp/4434243322/
まとめ
今回は医療マーケティング専門家としての立場から集患・集客対策についてご説明しました。リスティング広告の重要性と効果についておわかり頂けたことと思います。
一方で、病院・医院・クリニックへの集客はホームページへのアクセス数を増やすだけでなく、訪問者の安心と信頼を得る必要があります。
ホームページを充実させ、口コミ対策にも力をいれるなどの総合的な施策が求められます。
ホームページの制作やリニューアルからSEO、リスティング広告代行、口コミ対策など医療機関のネットマーケティングならバンラボにお任せください。
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