HOME > 開業 > クリニック開業に大切なコンセプト決めと、情報拡散方法

クリニック開業に大切なコンセプト決めと、情報拡散方法


クリニックを開業するにあたって、資金計画、立地などの重要性はどなたでも考えられると思います。しかし、その根本になる「コンセプト」は明確でしょうか? このコラムではコンセプトを明確にすることの重要性を解説します。

 

医院のコンセプトを決めることはなぜ大切なのか

開業医になれば誰でも簡単に儲かる、患者は勝手にやって来るというものではありません。事実、集患に苦労している医療機関は数多く存在しますし、結果として閉鎖、廃業を選択する医院もあります。それを防ぐためにも「コンセプト」を明確にしてから開業の計画を立てる必要があります。

「コンセプト」というと「患者様のために」「地域貢献」といった精神性を考えられる方もおられると思います。それはもちろん含むべきなのですが、必要なのは「標語」ではなく、専門性やストロングポイントなどを盛り込んだ事業計画と経営指針です。例えば「アットホームなクリニック」という言葉はよく聞くと思いますが、それを実現するには具体的に立地、設備、スタッフのスキルや人柄、ロゴマークやイメージカラーなどを考える必要があります。ただ雑談が多いだけでは、「待ち時間が長いだけの面倒な医院」と思われてしまう恐れがあるからです。それらを整理して、経営をスムーズにするのが「コンセプト」なのです。

 

医院のコンセプトを決めるメリット

集患の際の患者様へのアピール要素になる

コンセプトが明確であれば、集患に向けたアピールが具体的になります。それはつまり、ストロングポイントがわかりやすい医院であるということです。周囲のクリニックと何が違うのか、どんなことが得意なのか、そんな主張があった方が選びやすいのです。

チラシやホームページは、つい「何でもできます」という方向性で作りがちですが、現実的には得意なことと不得意なことがあるはずですから、得意なことを明示する方が得策です。あまりアピールポイントを多くすると他院との差別化が困難になって、ぼんやりした広告になってしまいます。

また、仮に幅広く集患したとして、不得意な分野の診断を求められた場合、「あまり良くなかった」という評価を受ける可能性がありますから、得意なことを明確に推す方がメリットは多いのです。

クリニック開業時の投資基準が明確になる

コンセプトは医院の場所や規模を決めたり、設備投資や人員配置を行ったりするための地図の役割を果たしてくれます。コンセプトが不明瞭なまま、高額な医療機器を購入したり、採用を進めたりしてしまうと、開業してからが大変です。過剰な設備や人員は経営を圧迫しますし、逆に診察室や待合室が狭くて居心地が悪い、となると患者様の側からも良い評価は得にくいでしょう。人員数や器具類は多少の修正は可能かもしれませんが、開院した場所が不適切だった、となると目も当てられません。

そのようなことを防ぐためにもコンセプトは重要です。どんな診療が得意なのか、その得意分野はその地域にマッチするのか、などの大きいことから、キッズスペースやリハビリ施設は必要か、診察室はいくついるのか、1日に何人くらいの患者を診るのか、などを踏まえたコンセプトを作り上げましょう。

スタッフ採用の基準となる

どんな人材を何人確保するのか、ということもコンセプトがあればスムーズに決定できます。多くの科目を幅広くカバーすることを目指すのであれば、医師も複数名必要でしょう。またターゲットとなる年齢層が明瞭であれば、スタッフもそれに合わせた採用ができます。リハビリなどを行うのであれば、もちろんそのための人材も必要です。

また面接の際に「ここはこんなコンセプトで医療を提供しています」と説明することも有効です。明らかにそれに合わない考え方の人がいれば、そこで選別できる可能性もありますし、採用された人は方向性を理解した上でその考えに沿って働いてくれるでしょう。

さらに、採用後のスタッフの行動指針としてもコンセプトは活躍します。就業態度や仕事の仕方に問題があると思う人に対しては、コンセプトを再確認してもらうことで軌道修正できるからです。

クリニック運営の軸になり、ブレがなくなる

人間は毎日のルーチンを繰り返す中で、「慣れ」が生じますから時には手を抜いたり、緊張感を無くしたりしがちです。雇用したスタッフはもちろん、経営している人ですらも忙しさにかまけて「まあいいや」という気持ちを抱いてしまうこともあるでしょう。

そんな時、コンセプトは全ての軸になりますから、ブレを修正してくれます。例えば「アットホームなクリニック」を目指すのであれば、最初から患者さまとのコミュニケーションも必要ですから、スタッフにもフレンドリーさを要求しなければなりません。逆に「患者さまを待たせない、迅速さをアピール」するのであれば、必要以上の会話は少なくクールでシャープなイメージになるでしょう。

 

どういったことがコンセプトとなるのか

コンセプトを決めていくには以下のような項目を整理しましょう。

基本的情報や専門性

取り組もうとする科目、院長や医師が持っている専門医としての認定、過去の経歴などを整理して、患者さまにアピールする分野を明確にしましょう。

ストロングポイントの整理

自分自身と開業予定地の強みを挙げましょう。例えば、以下のように整理すると良いでしょう。

・大学病院に長く勤務していて、専門性が高い

・複数の科に所属したことがあり、幅広い分野がカバーできる

・人間関係の広さに自信があり、優秀な医師やスタッフを確保することが可能

・開業予定地には自分の得意分野がかぶる医院が存在しない

患者層を明確に予想しましょう

地域性や自身の専門性を考慮して、ターゲットを絞りましょう。例えば小児科であればキッズスペースの確保は考えるでしょうが、実際に医院を選別するのは母親が多いということも考慮すべきです。つまり女性にとってストレスが無い医院作りも意識した方が良いでしょう。都市圏での開業を目指すのと、高齢者層が多い地域で開業するのとでは、おのずとそれに合う設備や人員構成にも違いが出てきます。

 

まとめ

開業する時にコンセプトを決めることがいかに重要か、ご理解いただけたことと思います。コンセプトが整理されていれば、集患の際にホームページでアピールすることが可能です。開院時には新聞の折り込みチラシなども効果を発揮しますが、長いスパンで独自性を際立たせ、他院と差別化するにはもはやWEB上の情報は欠かせなくなっています。ネットで納得する情報を得られれば、少し遠いエリアからでも来院するということもあります。宣伝広告費は惜しむことなく用意し、開業とともにロケットスタートを目指しましょう。

院長向け“患者へ伝わる” 医療マーケティングメルマガ

バンラボ代表の坂東が、医療マーケティングを志す医師・医療スタッフ向けに有益な情報をお送りしています。ぜひ、ご登録ください。スマートフォンへの配信希望はQR コードよりご登録お願いします。
メールアドレスは入力必須です。

お名前(姓・名)
*メールアドレス

この記事を読んだ方はこの記事も読まれています

もし、患者にあなたの医院の良さが伝わり売上の上がるホームページづくりや
医療法を遵守した広告戦略をお考えなら、私たちの提案をお聞きください。
10年以上成果を出し続けている手法を出し惜しみなくご提供します。